香港のお土産として選ばれることの多いクッキーやエッグロール。旧正月も近づいてきてスーパーでもクッキーが山積みにされる風物詩も見受けられます。
しかし、先日香港で販売されているクッキーやビスケットなどに発がん性のある成分が含まれていることが判明しました。香港のお土産の定番の有名クッキーや大手コーヒーチェーンのクッキーなど香港在住者もよく食べる商品にも見つかり、香港内では衝撃が走っています。
こちらでは発がん性成分が見つかった対象商品や、今後買うべきクッキー、またどう身体に悪いのかなど紹介しています。
香港のお土産にクッキーは危険?
ショッキングなニュースの具体的な内容
2019年1月16日の香港のニュースで、香港で販売されているクッキーやビスケット、エッグロールなど58種類のうち約90%の51種類に発がん性物質である「アクリルアミド」や「脂肪酸エステル」、「グリシドール」が含まれていたことが判明しました。
今回の対象商品のほとんどが香港だと誰もが知っているお菓子だったために、大きく報道されました。というよりも人気商品のみを対象としていたようですね。
対象商品は?
香港メディアは、今回発がん性が発見された51種類の商品を評価の悪い順に並べています。
- 無印良品:オーツクランチサブレ
- LU:Palmito L’Original – Sweet Dry Biscuit
- 御品皇:エッグロール
- 元朗榮華:エッグロール
- 森永:チョコチップクッキー
- QUAKER(桂格):Oat Cookies(ラズベリー味)
- 泰昌餅家:蝴蝶酥(ハートのような蝶の形をしたクッキー)
- 金御膳:エッグロール
- ブルボン:フランスバターのクッキー
- Sainsbury’s:Taste the Difference – Quadruple Belgian Chocolate Cookies
- Chips Ahoy:Chocolate Chip Cookies Original
- Pret A Manger: Cookies-Chunky Chocolate
- Sweet Boutique de Tony Wong Palmier
- 覓食傳承:精裝酥餅禮盒(杏仁酥條)
- 德成號:特製エッグロール
- 蛋卷皇后:エッグロール
- Border Family Biscuitiers:Light & Buttery Viennese Whirls
- Tesco:チョコレートクッキー
- 鉅記餅家:ポルトガル式クルミのクッキー
- Panash:カシュークッキー
- Lily’s Pastry:オーツラズベリークッキー
- Furuta:特濃ミルククッキー
- Marks & Spencer All Butter Cookies with Pistachio Nuts and Almonds
- 烘焙工坊:蝴蝶酥
- 垣記:エッグロール
- Cookies Quartet(曲奇4重奏):蝴蝶酥
- ホテルロイヤルガーデン:原味蝴蝶酥
- Lucullus:千層酥
- 奇華餅家:杏仁條
- 精記:エッグロール
- 香港美心:オリジナルエッグロール
- 香港恆香:エッグロール
- Walkers:Pure Butter SHORTBREAD
- Beatrix Potter:經典奶油酥餅
- グリコ:贅沢バターのShall we?
- 鋒味曲奇:甜牛油
- Kjeldsens:チョコクッキー
- Merba:White Chocolate & Cranberry Cookies
- Matilde Vicenzi:チョコクッキー
- Kjeldsens:ブルーベリークッキー
- Pepperidge Farm:Soft Baked Santa Cruz Oatmeal Raisin Soft Cookies
- Agnes B. Café:Hazelnut Cookies
- Pacific Coffee:Oatmeal Raisin Cookie
- リーガルオリエンタルホテル:クッキー詰め合わせ(オーツベリー味)
- 檀島咖啡餅店:蝴蝶酥
- 曲奇薈:杏仁‧棒棒條
- Homie Cookies:Ricky James-A dark chocolate salted caramel cookie
- Mrs. Fields:三料朱古力(三種類ミックスチョコクッキー)
- Topvalu:チョコチップクッキー
- Maria’s(超羣):レーズンクッキー
- 太子餅店:曲奇餅(ピスタチオ味)
日本人にも人気の商品が入っていた!
ワースト1位の無印良品や5位の森永、9位のブルボンなど日系の商品も多くありますが、エッグタルトでお馴染みの「泰昌餅家」(7位)や、ガイドブックにも掲載されている人気の香港土産「Cookies Quartet」(26位)、「奇華」(29位)、「德成號」、そして香港在住者に人気の「Pret A Manger」(12位)や「アニエスベー」(42位)、「Pacific Coffee」(43位)も選ばれてしまいました。
ちなみに「泰昌餅家」の商品は、店頭から回収していますが、その他は今も普通に販売されています。
どこのブランドクッキーは大丈夫なの?
この51種類のクッキーの購入はさけて違うクッキーを買おう!と思うかもしれませんが、今回調査したのは58種類のみで、調査されていないクッキーの実態は分かっていません。ただ、今回調査して問題がなかったブランドは以下なので参考にしてください。
- ジェニーベーカリー
- Glory Bakery:オーツレーズン味
- 東海道:バタークッキー
- iCookie follow your heart
- Crostini ラズベリークッキー
- Biesscuit bakery passionfruit
- Conte de cookie(曲奇童話)
日本人がお土産で購入するジェニーベーカリーやGlory Bakeryはクリアしていたので安心ですね。
発がん性物質アクリルアミドを調べてみた!
実は今回報道された51種類のクッキーのうち、ストックしておくほど大好きな商品が入っていました。発がん性と大きく報道されかなり不安なので、今回発がん性物質の1つにあげられていた「アクリルアミド」を調べてみました。
アクリルアミドって?
「アクリルアミド」は、食品中で主にアミノ酸の一種であるアスパラギンと糖などが加熱によって反応し、意図しないにも関らず生成される物質です。褐色に色がつく際に様々な物質が出来るうちの1つだそうです。
実際身体にどう悪いの?
国際機関では「アクリルアミド」は”人に対して恐らく発がん性がある”というカテゴリに分類していますが、摂取した際の影響については現時点では確認されていません。
余談ですが、この”人に対して恐らく発がん性がある”のカテゴリには、「ディーゼルエンジンの排気ガス」も含まれていました。またその一つ下のカテゴリ”人に対して発がん性を示す可能性がある”に「コーヒー」「お漬物」「ガソリンエンジンの排気ガス」が含まれていました。私みたいにクッキーもコーヒーも好きな人は一応頭にだけは入れておきましょう。
どんな食品に含まれているの?
アクリルアミドは、炭水化物を多く含む原材料を高温(120度)で加熱調理した食品に含まれる可能性があります。たとえば、ポテトチップス、フライドポテトなどじゃがいもを揚げたスナックや料理、ビスケットやクッキーのように穀物を原材料とする焼き菓子などに含まれていることが報告されています。
市販商品だけではなく、家庭で調理する際にも生成されるようです。
参考:農林水産省
アクリルアミドは世界中で研究が行われている
ニュースでは発がん性物質で危険!と報道されていましたが、実際確認をするとアクリルアミドの成分は加熱調理をする際にどうしても発生してしまう物質であることが分かりました。世界中ではできるだけ少なくするための研究が行われています。あまり神経質にならない方がいいかもしれません。
香港のお土産にクッキーは危険?のまとめ
この報道がされた後もスーパーでは普通に該当するクッキーが発売されています。気になる人はできるだけ避けたほうがいいかもしれませんが、クッキー以外にも摂取してしまう物質であるので、日頃から健康的な食生活を心掛けると問題ないのかもしれませんね。
ただ、気になったのが、旧正月の香港のスーパーで並べられるKjeldsensのオリジナル味が調査されていないということ。裏の癒着が感じられます。
クッキー以外にも香港にはたくさんお土産があります
■スーパー編
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