あまり日本では大きく報道されていませんが、イタリアを代表する世界的なファッションブランドであるドルチェ&ガッバーナ(以下ドルガバ)がお隣中国で大きな炎上騒動になりました。
多くの日本企業が中国に展開している昨今、この騒動は他人ごとではないと思いましたので、この事件を簡単に解説します。
ドルガバ中国炎上の経緯
その1:ドルガバ炎上のきっかけは動画
11/21(水)にドルガバが上海でショーを開催予定しており、それに合わせてカウントダウン動画を作成し、中国のインスタグラム的なweiboや、ツイッター、インスタグラムに公開。
◆ピザ編
Backlash over @dolcegabbana’s “Eating with Chopsticks” ads were amplified by the co-founders racist outburst. https://t.co/nsEjuvedTc pic.twitter.com/CP88vIMr2t
— SCMP News (@SCMPNews) November 22, 2018
しかし、公開されたその動画はアジア人女性がお箸を使ってピザやパスタを食べ苦戦している動画だったために、中国国内から侮辱しているとの反応。ここで軽く炎上。
※追記:ドルガバ公式アカウントにアップされた動画は11月23日に削除されました。
その2:ドルガバデザイナーの中国侮辱がリークされ大炎上
ドルガバのデザイナーステファーノガッバーナ氏が一般人とインスタグラム上でやり取りしたものがアップされてしまう。
その内容は、「例の動画が中国国内で削除された。私のチームの中国人も終わっている。今後のインタビューでは中国は(排泄物の絵文字)の国だと言う。中国がなくてもやっていける。中国は無知で汚いニオイがするマフィアだ。」というもの。
この文章が@diet_pradaのインスタアカウントで公開されるまでに発展し、大炎上となる。
◆ドルガバデザイナーの中国を侮辱した全文内容はこちら
デザイナーステファーノガッバーナ氏と一般人のやり取りの全文は下記で見ることができます。
その3:ドルガバのショーのメイン俳優が出演をボイコット
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ドルガバのデザイナーの発言を受け、空港に到着した陳坤氏はその場で出演を辞退し、そのまま飛行機で引き返す。これがボイコットの始まり。
その4:ドルガバと契約している中国の芸能人が契約解約の通知を出す
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ドルガバと正式契約しているイメージモデルとTFBOYS王氏がそれぞれブランドとの解約と今後一切の取引をしないと事務所から正式声明を出す。
その5:全ての出演者が出演を拒否
ドルガバのショーに招待されていた全ての芸能人や関係者、ショーに出る予定の中国人モデルたちがショーの出席を拒否。
その6:ハッキングされたと言い訳でさらに炎上
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ドルガバデザイナーが急に「アカウントがハッキングされていただけ。これは私ではない。」と投稿。さらに炎上する。
その7:中国全てのECサイトからドルガバが消える
中国最大の通販TAOBAOなども今後一切の商品を置かないと声明を発表。
その8:デザイナーによる謝罪
— Dolce & Gabbana (@dolcegabbana) November 21, 2018
正式に謝罪したものの、後の祭り状態ですでにショーはキャンセル。ECサイトの復活もなし。中国市場から締め出されてしまったドルガバ。
すべてが11月21日の1日で起こった出来事
1日のうちでここまで発展してしまった今回の騒動。日本で同じようなことが起こってもこんなにスピーディーにボイコット→サイトから消えるまではいかないと思います。
なぜここまで発展したか
中国人は強い愛国心があり自分の国にプライドを持っており、自分の国を侮辱されることを嫌がります。また芸能人やモデルが自分の意志で出演を拒否できるという点も大きいと思います。
元々過激な発言をし炎上商法の常連ドルガバデザイナー
インスタで中国を侮辱しなかったらここまで発展しなかった今回の騒動。しかし、ステファーノガッバーナ氏は過去にも過激な発言をしています。
またいわゆる「炎上」もマーケティングの一部とし、自ら不買運動を促すハッシュタグを広め「#BOYCOTT」をプリントして商品化するなど過激な手法を取り組んでいました。
過去にはコレクションのデザイン盗用を認める発言や、政治的な発言や、大御所ファッション批判家のレビューにかみついたりと、ファッション以外で注目を浴びることが多かったステファーノガッバーナ氏。
SNSを使ったマーケティングやプロモーションは当たり前の時代ですが、一歩間違えると反感にもつながるリスクが潜んでいます。
ドルガバ中国炎上のまとめ
大きな中国市場から出されたドルガバ。デザイナーはインスタグラムのDMはハッキングされたと言っていますが、信じる人は少ないでしょう。
今後ドルガバのブランドが今度どうなるか引き続き注目していきます。
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