香港のデモ活動が続いてもうすぐ5か月。現在も抗議活動は続いており、週末など大規模なデモ行進がある日は外出を控えている在住者の方も多いと思います。
今回そういった情勢もあり、在香港日本国総領事館が、政治や治安情勢が不安定になった場合や、大規模なデモやテロ、自然災害などが起きた際に正しく対応できるよう、香港に住んでいる日本人向けに「香港安全の手引き」の別冊として「緊急事態への対応編」というものを作成されたので簡単に紹介します。
香港に住んでいる日本人だけでなく、香港旅行に来られる方も確認をしてください。
在香港日本国総領事館作成:安全の手引き
在香港日本国総領事館が作成した「緊急事態への対応編」を簡単にまとめているだけなので、在住者の方は必ずこちらのPDFをご確認ください。
0 はじめに ~基本的心構え
緊急事態とは、不特定多数の人が巻き込まれる大規模な自然火災、事件・事故、デモ、テロなど予測が困難で突発的に発生し、解決に一定の時間を要する深刻な事態のことをさす。
1 常日頃からの準備
(1)連絡体制の確立
- 総領事館への「在留届」の提出
- 「たびレジ」の登録
- 日本の家族に香港での連絡先を伝える
※香港に3ヵ月以上滞在される方は「在留届」の提出が必要です。ここに登録されている電話番号やメールアドレスに領事館からのアナウンスが届くので、必ず登録しておきましょう。また緊急時は安否確認メールなども届くようになっています。
(2)緊急事態マニュアルの作成(会社向け)
- 緊急事態発生を想定したマニュアル作り
- また連絡先、集合場所、空港への交通手段の確保
- 社内訓練
(3)備蓄品、携行品の準備と確認
- パスポートや現金などの貴重品の確認(パスポートの期限も要チェック)
- 防災用グッズとして最低2週間分の水や食料の確保
- 緊急避難時のため携帯品はすぐに持ち出せるようまとめて保管
2 緊急時の行動
(1)正確な情報の入手
- 外務省、総領事館からの情報発信(たびレジ登録必要)
- NHKラジオ国際放送(前もって聴取できる受信機の準備)
- 香港政府等の情報
(2)領事メール・SMSによる安否確認
- 緊急事態が発生した際は領事館や外務省から「安否確認メール」が来る
※機内モードの場合はメールが来ないので気をつけてくださいね
(3)安全確保
- 危険な場所に近づかない
- 何かあった場合は救護を求め身を守るために必要な連絡をとる
- 自身や他の日本人に危害が生じた(またはその恐れがある)場合、総領事館へ連絡(総領事館+852-2522-1184)
3 一時避難が必要になった場合
(1)自然災害等により都市機能が麻痺するような場合
- 自宅など安全な場所で備蓄品等を活用しながら身の安全を守る
(2)自宅等に留まることが困難な状況の場合
- 安全地域への避難がおこなわれることがある。
- 領事館が日本人が利用しやすい避難先の情報を日本語提供(避難場所は未定)
4 域外への退避が必要になった場合
(1)民間交通手段を利用した退避
- 香港空港からだけでなくマカオやシンセンなどの中国の空港も利用する
(2)民間交通機関が利用できない場合
- 総領事館の発信する知らせに従う
在香港日本国総領事館 (領事部)連絡先
- 住所:中環康楽広場8号交易広場第一座46楼
- 電話: +852-2522-1184 (緊急と判断される事態には土日祝含め24時間対応)
まとめ
いま起きているデモで急に日本に逃げないといけないということは今の所ないと思いますが、テロやそのほかの自然災害が起こる可能性もあるので日頃から準備はしておきましょう。
デモの日程はこちらを。
この時期は必ずWi-FiレンタルかSIMを購入しましょう。
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